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調理師免許取得のための学習方法は?
まだまだ続くグルメブームですが、お寿司屋さん(回転寿司ではないですよ)や日本料理のお店に行くと、そこで働いている人の調理師免許が額に入れて飾ってあることがありますね。では、こういった食べ物を扱うお店では調理師免許を持った人が従事していなければならないのでしょうか? 答えは「ノー」です。免許といいながら調理師免許がなくても料理の仕事に就くことは認められています。運転免許や医師免許とは異なります。
とはいっても調理師免許は調理師法に基づいて都道府県知事が行う試験に合格しなければ取得できず、立派な公的資格なのです。そして、現在では調理師免許を持っていることが食のプロになるための重要な要件になっています。調理師免許を生かして料理関係の職業に就けば、その仕事は大勢の人に美味しい食べ物を安全に提供することになります。
かっては料理人といえば長い期間の修行を経て次第に昇格していく職業でした。ところが現代の若者はそういった師弟制度を嫌い、雇う側も人手不足から調理師免許を取得した人を即戦力として求めるようになっています。
調理師免許を取得するには二つの方法があります。ひとつは調理師養成学校を卒業することです。厚生労働大臣が指定する養成学校を卒業して都道府県に申請すれば、調理師免許を取得することができます。調理師養成学校は全国に272校(平成19年度)あり、原則として中学校を卒業していれば入学できます。
もうひとつは都道府県が実施する調理師試験に合格して調理師免許を取得する方法です。調理師試験は年に1〜2回実施されます。試験日は都道府県により異なりますので、確認が必要になります。その科目は食文化概論、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品栄養学、調理理論の7つの分野に亘ります。なかでも公衆衛生学、食品衛生学、調理理論に採点のウェートが置かれています。
既に職業に就いているかたや金銭的に余裕のないかたは調理師養成学校へは通えませんから、調理師試験にチャレンジすることになります。調理師免許試験の合格率は5〜6割ということですから、さほど難関試験というわけではありません。ですが半分近くが不合格となることを考えればその中に入らないよう一発合格したいですね。
それでは調理師免許試験のためのおすすめの学習方法にはどんなものでしょうか?
どんな資格試験でもそうですが、調理師免許試験合格のための学習にはスクールに通って学習する方法か、通信教育、あるいは一人で参考書などで学習する独学です。
スクールでは昼間の講義だけでなく、夜間の講義を実施しているスクールもあるので、お仕事に就かれているかたも充分に通うことができます。そしてカリキュラムによってスケジュールが組まれ、段階的に学習を進めていくことができます。但し、予習や復習を怠ると講義についていけなくなり、自分のペースで学習が進まず、フェードアウトしてしまう可能性もあります。難関資格試験なら自分を強制的に追い込んで、無理やりにでも学習しなければならない環境に追い込むことも必要でしょうが、調理師免許試験くらいならその必要もないでしょう。
独学もあまりおすすめできません。なぜなら、自分のペースで学習はできますが、最新の情報を得ることが難しいからです。法律も生き物であり、その変化(改定)に対応しなければなりませんが、独学の場合はその動向をつかみにくいのです。また、モチベーションが下がったときに、なかなかそれを立て直せません。
そこで一番のおすすめは通信教育です。スケジュールはきっちり準備されていますが、その学習は時間と場所を選ばずいつでもどこでもできます。また、最近の通信教育ではカセットテープやDVDなどの教材がついており、重要項目、難解箇所などを何度でも繰り返し学習することができます。ほとんどの通信教育では課題があり、一定期間のうちにある程度の添削問題をこなさなければならず、モチベーション維持が比較的楽です。もちろん調理師免許試験についての最新の情報も送られてきます。
最終的なゴールが見えていて、自分のペースで学習できると言う点で調理師免許試験には通信教育が最適だと思います。
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